「FX手法を作りたいけれど、何から決めればよいのか分からない」
こう感じる方は多いと思います。ダウ理論、移動平均線、水平線、ローソク足など、学ぶことはたくさんあります。ただ、最初から完成した手法を考えようとすると、かえって手が止まりやすくなります。
FX検証ひろばでは、まず自分が取りたい値動きのチャート画像を集めるところから始める流れを大切にしています。画像で集め、共通点を探し、仮説を作り、Forex Testerなどで検証できる条件へ変えていく。この記事では、その流れを順番に整理します。

この記事で分かること
- FX手法作りをチャート画像集めから始める理由
- 曖昧なアイデアを検証できる条件へ変える方法
- エントリー、損切り、利確、除外条件の決め方
- Forex Testerで検証する前に固定しておく項目
- 検証結果を改善と資金管理へつなげる考え方
FX手法作りはチャート画像集めから始める
手法作りというと、最初に知識をたくさん覚え、インジケーターを選び、細かいルールを作るイメージがあるかもしれません。もちろん知識は必要です。ただ、最初からすべてを決めようとすると、「自分はどんな値動きを取りたいのか」がぼやけやすくなります。
そこで先に行うのが、気になるチャート画像や実例を集める作業です。まずは「こういう動きを取りたい」と感じる場面を見える形にしてから、共通点を探していきます。

狙いたい値動きのチャート画像を集める
最初に集めるのは、自分が「ここで入りたい」と感じる相場の場面です。まだ細かい条件は決めなくてかまいません。
どんな画像を残すか
- きれいにトレンドが出ている場面
- 移動平均線付近で反応した場面
- 水平線や直近高値・安値で反応した場面
- ブレイク後に伸びた場面
- ローソク足の形が分かりやすい場面
- 自分が迷ったけれど気になった場面
この段階では、正解探しよりも「自分がどんな値動きに反応しているのか」を集めることが目的です。
成功例だけでなく失敗例も残す
うまく伸びた場面だけを集めると、都合のよいチャートだけを見てしまいます。似ているのに伸びなかった場面、すぐ反転した場面、判断に迷った場面も残しておくと、あとで検証するときに役立ちます。
検証メモ
手法作りでは「良さそうな形」だけでなく、「似ているのにうまくいかない形」も大切です。負けやすい場面を先に見つけられると、除外条件を作りやすくなります。
集めた画像から共通点を探す
画像を複数並べたら、「なぜこの場面を選んだのか」を言葉にしていきます。ここでいきなり手法名を付ける必要はありません。まずは見えている特徴を拾います。
| 見るポイント | 確認する内容 |
|---|---|
| 時間帯 | 同じ時間帯に動きやすいか |
| トレンド | 上位足の方向と合っているか |
| 高値・安値 | 切り上げ、切り下げ、更新があるか |
| 移動平均線 | 近くで反応しているか |
| 水平線 | 同じ価格帯で止まりやすいか |
| 値動き | 勢い、押し目、戻り、レンジ幅に特徴があるか |
特定のインジケーターを無理に使う必要はありません。画像を見て何度も出てくる特徴があれば、それが調べる候補になります。
必要な知識は後から調べる
共通点が見えてきたら、その特徴を理解するために必要な知識を調べます。知識を先に大量に覚えるのではなく、作りたい手法に必要になったものから確認する流れです。
たとえば、移動平均線付近の反発が多いなら移動平均線を調べます。高値・安値の切り上げが多いならダウ理論を確認します。水平線付近の反応が多いならサポート・レジスタンスを整理します。
この考え方にすると、学習が目的になりすぎず、「自分の検証に必要な知識」を選びやすくなります。
仮説を検証できるルールに変える
画像から共通点を見つけたら、次は仮説を作ります。たとえば「上位足が上昇中で、押し目が移動平均線付近に来たときは伸びやすいのではないか」という形です。
ただし、このままでは検証できません。検証するには、誰が見ても同じように判断しやすい条件へ変える必要があります。
エントリー条件
どの状態になったら入るのかを決めます。時間足、トレンド方向、ローソク足、インジケーター、水平線との距離など、できるだけ判定しやすい条件にします。
損切り条件
どこまで逆行したら今回の仮説が違ったと判断するのかを決めます。固定pips、直近高値・安値の外側など、あとから同じ条件で確認できる形にします。
利確条件
利確もあらかじめ決めます。固定pips、リスクリワード、直近高値・安値など、検証中に毎回判断が変わらない基準を用意します。
取引しない条件
手法作りでは、入る条件だけでなく見送る条件も大切です。値幅が狭い、直近に重要な高値・安値が近い、スプレッドが広がりやすい時間帯など、除外条件を決めておくと検証結果を見返しやすくなります。
裁量部分をどう扱うか
すべてを完全に数値化できない場合もあります。その場合は、裁量部分を曖昧にしたままにせず、「どの判断だけは目視で確認するのか」を文章で残します。あとで改善するときに、どこがぶれたのか確認しやすくなります。
曖昧なアイデアを仮ルールに変える例
次の表は、勝てる手法の紹介ではありません。あくまで、曖昧なアイデアをForex Testerで検証できる条件へ変えるための例です。架空の勝率や利益は入れません。
| 項目 | 仮ルール例 |
|---|---|
| 通貨ペア | USD/JPY |
| 時間足 | 1時間足 |
| 狙う場面 | 上位足が上昇方向で、押し目候補まで下げた場面 |
| エントリー | 押し目候補付近で陽線が確定し、直近高値を上抜けたら買い |
| 損切り | 20pips、または直近安値の下 |
| 利確 | 40pips |
| RR | 1:2 |
| 取引時間 | 例として15:00〜24:00だけに限定 |
| 除外条件 | 直近高値までの距離が近い、値幅が狭い、急な乱高下直後は見送る |
このように書き出すと、何を検証するのかがはっきりします。結果が良いか悪いかは、実際に検証してから判断します。
Forex Testerで検証する前に条件を固定する
検証前には、通貨ペア、時間足、検証期間、スプレッド、エントリー、損切り、利確、除外条件を固定します。途中で条件を変えてしまうと、良くなった理由や悪くなった理由が分かりにくくなるためです。
特に、損切りと利確、取引する時間帯、除外条件は結果に大きく影響します。最初はシンプルでよいので、同じ条件で繰り返せる形にしておきましょう。
Forex Testerで過去検証する
条件を固定したら、Forex Testerなどで過去相場を使って検証します。ここでは操作方法を細かく重複させず、流れだけを整理します。
大切なのは、「画像で見たら良さそうだった」という感覚と、「同じ条件で一定期間検証した結果」を分けて考えることです。
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検証環境を用意したい場合
ブラウザで過去検証を始めたい場合は、Forex Tester Onlineも一つの選択肢です。まずは料金や機能を確認し、自分の検証スタイルに合うか見てから判断しましょう。
検証結果を見る
検証後は、勝率だけで判断しないようにします。勝率が高くても、1回の負けが大きいと安定しにくい場合があります。反対に、勝率が低くても損小利大になっている場合もあります。
- トレード数
- 勝率
- 平均利益と平均損失
- RR
- PF
- 最大DD
- 最大連敗
Forex Testerの結果画面をどう読むかは、Forex Testerの検証結果レポートの見方で整理しています。手法作りの記事では、結果の細かい読み方をすべて詰め込まず、役割を分けます。
成功例と失敗例を比較する
検証が終わったら、最初に行った画像収集へ戻ります。保存したいのは、成功したチャートだけではありません。負けたチャート、迷ったチャート、ルール外だったチャートも残して比較します。
たとえば、負けた場面だけ上位足の向きが違う、直近高値までの距離が近い、エントリーが遅れている、などの特徴が見つかることがあります。数字だけでは分からない改善点を、チャート画像から確認します。
改善点を1つ決めて再検証する
改善するときは、一度に多くの条件を変えないことが大切です。損切り、エントリー条件、取引時間、除外条件などを同時に変えると、何が結果に影響したのか分かりにくくなります。
原則として、変更するのは1つずつ。変更前と変更後を比較し、改善していなければ元に戻すことも選択肢です。手法作りは一直線ではなく、画像収集、仮説、検証、比較、改善を回しながら整えていく作業です。
資金管理へつなげる
手法の検証結果が出たら、次は資金管理へつなげます。どれくらいの損切り幅で、1回あたりどの程度のリスクを取るのかを考えないと、実際の運用に移しにくいためです。
破産確率の考え方はバルサラの破産確率とは?FX資金管理での見方、Lot計算はFXの適正ロットを計算できる資金管理シミュレーターで確認できます。この記事では手法作りの流れに集中し、資金管理の詳細は専用記事に分けます。
まとめ
FX手法の作り方は、最初から完成形を作ることではありません。まず狙いたい値動きのチャート画像を集め、共通点を探し、必要な知識を調べ、仮説を作ります。
その仮説をエントリー、損切り、利確、除外条件へ変え、検証条件を固定して過去検証する。結果を見て、成功例と失敗例を比較し、改善点を1つ決めて再検証する。
この流れを繰り返すことで、「なんとなく入りたい」という感覚を、検証できるルールへ少しずつ近づけられます。焦って完成形を作ろうとせず、まずは気になるチャート画像を集めるところから始めてみてください。



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