FXを始めると、必ず出てくる言葉がpips(ピップス)です。
「10pips取れた」「損切りは20pips」などと聞いても、最初は何を表しているのか分かりにくいと思います。
結論から言うと、pipsは通貨ペアの値動きの幅を表す共通単位です。金額そのものではなく、どれくらい相場が動いたかを見るために使います。
この記事では、FX初心者向けにpipsの意味、計算方法、利益・損失との関係、間違えやすいポイントを分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- pipsの基本的な意味
- なぜ円やドルではなくpipsで見るのか
- 円絡み・ドルストレートのpips計算
- 利益・損失を計算するときの考え方
- Forex Testerでpips感覚を練習するメリット

pipsとは
pipsとは、FXで通貨ペアの値動きを表すための単位です。
日本語では「ピップス」と読みます。1pips、10pips、50pipsのように使います。
たとえば、米ドル円が150.000から150.100へ動いた場合、値動きは10pipsです。
pipsは、利益の金額ではなく「相場がどれくらい動いたか」を見るための単位です。
FXでは、通貨ペアによって価格の桁数や通貨単位が違います。そこで、どの通貨ペアでも値動きを比べやすいようにpipsが使われます。
pipsの基本イメージ
| 通貨ペア | 価格例 | 1pipsの目安 |
|---|---|---|
| 米ドル円などの円絡み | 150.000 | 0.01円 |
| ユーロドルなどのドルストレート | 1.08000 | 0.0001ドル |
円が絡む通貨ペアでは、基本的に小数第2位が1pipsです。ドルストレートでは、小数第4位が1pipsです。
ただし、取引画面によっては小数第3位や第5位まで表示されることがあります。その一番細かい桁は、pipsではなくポイントとして扱われる場合があります。
なぜpipsを使うのか
FXでpipsを使う理由は、通貨ペアや取引量が違っても、値動きの幅を比較しやすくするためです。
たとえば、米ドル円で10pips動いた場合と、ユーロドルで10pips動いた場合では、表示される価格の桁が違います。
それでも「10pips動いた」と表現すれば、値動きの幅を同じ基準で考えられます。
ポイント
pipsを見ると、手法の成績を金額ではなく値幅で比較できます。検証では「何円勝ったか」よりも「何pips取れたか」を見る方が、取引量に左右されにくくなります。
金額だけで見ると判断がぶれやすい
FXでは、同じ10pipsでも取引量によって利益額が変わります。
1,000通貨で10pips動いた場合と、10万通貨で10pips動いた場合では、金額のインパクトが大きく違います。
そのため、トレードの上達を確認するときは、まずpipsで値幅を見て、そのうえで取引量に応じた利益・損失を考えると整理しやすくなります。
pipsの計算方法
pipsの計算は、通貨ペアによって見る桁が変わります。
初心者は、まず次の2つだけ覚えておくと十分です。
| 分類 | 代表例 | 1pips | 10pips |
|---|---|---|---|
| 円絡み | USD/JPY、EUR/JPY | 0.01円 | 0.10円 |
| 円が絡まない通貨ペア | EUR/USD、GBP/USD | 0.0001 | 0.0010 |
円絡みのpips計算
米ドル円やユーロ円のように、円が絡む通貨ペアでは、基本的に0.01円が1pipsです。
たとえば、米ドル円が150.00から150.25へ上がった場合、値動きは25pipsです。
計算式は次のように考えます。
150.25 – 150.00 = 0.25円 = 25pips
ドルストレートのpips計算
ユーロドルやポンドドルのように、円が絡まない通貨ペアでは、基本的に0.0001が1pipsです。
たとえば、ユーロドルが1.0800から1.0830へ上がった場合、値動きは30pipsです。
1.0830 – 1.0800 = 0.0030 = 30pips
利益・損失の計算例
pipsは値動きの幅ですが、実際の利益や損失は取引量によって変わります。
ここでは、米ドル円を例にして考えます。
| 取引量 | 1pipsの目安 | 10pipsの損益 | 30pipsの損益 |
|---|---|---|---|
| 1,000通貨 | 約10円 | 約100円 | 約300円 |
| 10,000通貨 | 約100円 | 約1,000円 | 約3,000円 |
| 100,000通貨 | 約1,000円 | 約10,000円 | 約30,000円 |
上の表は、米ドル円などの円絡み通貨ペアをイメージした目安です。実際の損益は通貨ペア、取引量、口座の表示ルールによって変わります。
注意
pipsだけを見て「大きく勝てる」と考えるのは危険です。同じ10pipsでも、取引量を上げれば損失も大きくなります。初心者は、まず小さな取引量でpipsと損益の関係を確認しましょう。
損切り幅をpipsで決める意味
損切りを考えるときにもpipsはよく使われます。
たとえば「損切りは20pips」「利確は40pips」と決めると、リスクとリターンの幅が整理しやすくなります。
この場合、利益を狙う幅が損切り幅の2倍なので、リスクリワードは1対2です。
検証では、このようにpipsでルールを決めておくと、毎回の判断がぶれにくくなります。

初心者が間違えやすいポイント
pipsはシンプルな考え方ですが、初心者がつまずきやすいポイントがあります。
pipsと円を同じものだと思ってしまう
pipsは値動きの単位であり、円そのものではありません。
10pips動いたからといって、必ず10円の利益になるわけではありません。取引量によって利益や損失は変わります。
小数点の桁を見間違える
取引画面によっては、米ドル円が150.123のように小数第3位まで表示されることがあります。
このとき、0.001円を1pipsと勘違いしないようにしましょう。一般的には、円絡みの1pipsは0.01円です。
取引量を上げすぎる
pipsの計算に慣れてくると、利益額を大きくしたくなるかもしれません。
しかし、取引量を上げると損失も同じように大きくなります。
初心者は、pipsの幅だけでなく、損失額が自分にとって大きすぎないかを確認することが大切です。
Forex Testerでpipsを学ぶメリット
pipsを理解するには、文章で読むだけでなく、チャート上で何度も確認することが大切です。
そこで役立つのが、過去チャートを使って練習できるForex Testerです。
Forex Testerを使うと、エントリー位置、損切り位置、利確位置をチャート上で確認しながら、何pips動いたかを振り返りやすくなります。
詳しくは、Forex Testerとは?初心者向けに特徴・できること・始め方を解説で整理しています。
ポイント
pipsの感覚は、実際のチャートで確認すると身につきやすくなります。検証では「なぜ入ったか」「何pipsで損切りしたか」「何pips取れたか」を記録しましょう。
Forex Tester Desktop版で練習する場合
Desktop版を使う場合は、過去チャートを進めながら、注文や決済を練習できます。
インストールから検証開始までの流れは、Forex Tester Desktop版の使い方で解説しています。
Online版とDesktop版で迷う場合
これからForex Testerを始める人は、Online版とDesktop版の違いも確認しておくと安心です。
どちらを選ぶか迷う場合は、Forex Tester Online版とDesktop版の違いも参考にしてください。

よくある質問
1pipsはいくらですか?
円絡みの通貨ペアでは、一般的に1pipsは0.01円です。利益額は取引量によって変わるため、1pipsが何円になるかは取引量もあわせて確認する必要があります。
10pips取れたらどれくらいの利益ですか?
米ドル円を例にすると、1,000通貨なら約100円、10,000通貨なら約1,000円が目安です。ただし、通貨ペアや口座条件によって異なる場合があります。
初心者は何pipsを目標にすればいいですか?
最初から大きなpipsを狙うより、まずは損切り幅と利確幅を決めて、同じルールで検証することが大切です。目標pipsは手法や時間足によって変わります。
まとめ
pipsは、FXで値動きの幅を表す共通単位です。
- 円絡みでは、基本的に0.01円が1pips
- ドルストレートでは、基本的に0.0001が1pips
- 利益・損失はpipsだけでなく取引量によって変わる
- 検証では金額よりもpipsで記録すると比較しやすい
- Forex Testerを使うと、pips感覚をチャートで練習しやすい
pipsは、最初は少し分かりにくい言葉です。しかし、計算方法と利益・損失の関係を理解すると、トレードの記録や検証がしやすくなります。
FX検証ひろばでは、いきなりリアルトレードで覚えるよりも、まず検証でpips感覚を身につけることをおすすめします。



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